一般財団法人箕面市障害者事業団紹介

 
箕面市障害者事業団は、1990年に市民・障害者団体・箕面市の3者が協力し、財団法人として設立されました。
障害者の働く場づくりを通じて、ノーマライゼーションの推進に寄与することを目的に、箕面市内関係団体と連携しながら、各種事業を実施。
現在は、「箕面市立メイプルホール内」と「みのおライフプラザ内」にて、喫茶店(名称:喫茶るうぷ)を運営。他にも、地域での障害者理解を深めるために市民に参加いただける、「みんなで考える障害者福祉啓発講座」の企画・実施にも取り組まれながら、「リサイクル事業」や「ビルメンテナンス事業」をはじめ、公園花壇の管理等を行う「緑化推進事業」などの委託事業を実施されています。
また、障害者の「働きたい」をサポートする「箕面市障害者雇用支援センター」や「豊能北障害者就業・生活支援センター」などの運営にも力を注がれてます。
今回は、それらの事業の中で市民との直接的な接点が多い、「喫茶るうぷ」ライフプラザ店と「緑化推進事業」で花壇の手入れを行う様子をご紹介します。
「喫茶るうぷ」ライフプラザ店は、箕面市立病院に隣接する「みのおライフプラザ」の1階にあります。その中で若手の障害者職員(知的障害)として働いているFさんにお話しをお伺いしました。
 

◆いつから働いてますか?
【Fさん】 2023年の7月から。
 
◆働くきっかけは?
【Fさん】 支援学校に行ってから、自立訓練が2年で、就労(支援)が1年と、職業訓練で1年間パンとかお菓子を作っていた。なので飲食業に興味があったからです。
 
◆最初は職業訓練が難しかったとの事。そんな中で楽しかった事は?
【Fさん】 作ったパンの販売を、事務所みたいな所で販売したりとか、また、富田林の事務所にも販売に行ったりしました。
 
◆2023年の7月から入って(職員として雇用されて)、喫茶一筋。だいぶ出来るようになってきている事など自分で感覚がありますか?
【Fさん】 はい、スプーン巻き(スプーンに紙ナプキンをくるくると丸めて出せるようにしておく作業)が出来る。ほかに、電話が取れるようになった。「喫茶るうぷです」って言えるようになった。お店では、ドリンクや料理を運んでいる。注文も聞いている。
 
◆今は楽しく働いていますか?
【Fさん】 はい。
 
◆働いて良かった事はありますか?
【Fさん】 給料をもらって、欲しいものを買える。
 
◆何を買うのですか?
【Fさん】 アイドルのDVDなど。
 
◆福岡のHKT(女性グループ)のDVDや、グッズとかをお給料で買うのが楽しみになっているそうで、コンサートにも行かれてます。
次は何の仕事が出来るようになりたいですか?という問いかけに、「フォーク(にナプキン)を巻けるようになりたい。フォークが難しい、細いから。」と答えてくれました。
そして、事務局の職員さんも、「Fさんは、こういう場では恥ずかしがってなかなか話せなかったのですが、今回しっかり話が出来ていてすごいなと思いました。」という感想を伝えてくれました。
そこには、障害がある人もない人も共にお店で一生懸命働いていたり、お客さんと接する環境があり、共有できる時間や空間の大切さがあることを改めて感じさせていただきました。
 
★★★★★★★★★
 

◆続いて、「緑化推進事業」の作業現場を拝見させていただき職員の方に少しお話しを聞きました。

 
【Tさん・55才男性】「花の植え付けとかをしている。植え付けた後は手入れをして、季節ごとにまた新しく植え付けたり。それまでは、ビン・缶の選別をやっていたのですが、異動があったのですよ。植物は大好きです。情緒があるから好き。やりがいは、花(植物)が大きくなるから。この仕事は65歳までしたい。」
 

◆今の仕事の楽しさを語っていただきました。この日は施設(みのおライフプラザ)の花壇を花文字で装飾する作業をされていました。作業されている皆さんの活動は、市民の憩いを支えている仕事で、障害があってもその役割に貢献している環境になっていると感じました。

◆障害があっても社会の一員として、これからも頑張ってください。
 
 

一般財団法人箕面市障害者事業団 ホームページ


https://minoh-loop.net/